駒込川(読み)こまごめがわ

日本歴史地名大系 「駒込川」の解説

駒込川
こまごめがわ

北八甲田きたはつこうだ連峰東側の田代平たしろたい湿原に源を発し、深いV字谷や三階さんがい滝やおお滝などを形成しながら北流し、松森まつもり福田ふくだの西であら川と合流し、つつみ川となる。長さ二九・八キロ。「新撰陸奥国誌」によれば、駒籠こまごめ村の西で「巾十五間、水深平均三尺」と記される。寛政八年(一七九六)四月一九日、菅江真澄は「降魔籠河こまごめかは」の上流に「大滝」「巻返しの飛泉たき」「空滝うたふだき」「三階などいふ瀑布たき」を探勝し、大滝について次のように記している(すみかの山)

<資料は省略されています>

酸性の川で魚が住まず、灌漑用水として不適当とされているが、延宝八年(一六八〇)の「横内組原別村其外近辺新田派立之覚」(津軽歴代記類)に「寛文元年より延宝二年、駒込川より野内川の沢目へ、横筋違に溝、穿替、五千余所、大岩、大石、打割見積致候て、前後五筋、穿替、漸成就仕候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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