駒込青物市場(読み)こまごめあおものいちば

日本歴史地名大系 「駒込青物市場」の解説

駒込青物市場
こまごめあおものいちば

天栄てんえい寺境内のさいかちの木を中心に、日光御成道沿いの駒込浅嘉こまごめあさか町・同天栄寺門前・同高林寺こうりんじ門前で開かれた青物・土物の市場。万治三年(一六六〇)に成立し、明治三四年(一九〇一)に道路拡張で高林寺境内に移転したのち、昭和一二年(一九三七)巣鴨すがもに移転した。ここで取引された野菜は、田端たばた西ヶ原にしがはら王子おうじ十条じゆうじよう(現北区)志村しむら板橋(現板橋区)練馬根岸ねぎし(現台東区)など、おもに日光御成道・中山道近辺の江戸近郊農村のものであった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

USスチール買収問題

日本製鉄は2023年12月、約141億ドル(約2兆2千億円)で米鉄鋼大手USスチールを完全子会社化する計画を発表した。国内の鉄鋼市場が先細る中、先進国最大の米国市場で、高級鋼材需要を取り込み、競争力...

USスチール買収問題の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android