駿州名勝志(読み)すんしゆうめいしようし

日本歴史地名大系 「駿州名勝志」の解説

駿州名勝志
すんしゆうめいしようし

三巻 川合長行著

別称 駿河名勝志

成立 天明三年序

版行 天明六年刊

写本 無窮会

版本 東北大学附属図書館ほか

解説 駿河国各郡の名勝旧跡の記録や伝承和歌を集め、これらを考証したもの。目録としてあげられている引用書は一一六点、引用歌数は二五六首。上巻志太・益頭・有度・安倍・庵原の五郡、中巻に富士郡駿東郡を収め、下巻では在所不明の歌、諸書の正誤を考察し、付録として景物を収載。長行は沼津宿の人で、号は隣山。地誌として「駿河名寄」(宝暦二年自序)をすでにまとめていたが、刊行されなかった。その延長にある本書は、長行の死後、原宿の植松修道・子敬(東渚)校訂を加えて刊行。

活字本駿河叢書」二五、「静岡県史」資料編一四

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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