騙事・衒事(読み)かたりごと

精選版 日本国語大辞典 「騙事・衒事」の意味・読み・例文・類語

かたり‐ごと【騙事・衒事】

〘名〙
① 騙りをすること。人をだますこと。
浄瑠璃・山崎与次兵衛寿の門松(1718)上「是女郎さん達の全盛を見かけて、姨の、祖母のといふ騙りことは古い古い」
江戸時代、人をだまして財物を取ることをいう。程度の軽い場合には入墨、敲(たたき)の刑が科せられたが、公儀に対してや、計画的な場合は死罪となり、盗みより悪質な犯罪とされた。
※禁令考‐後集・第三・巻二七(明治初)「巧事かたり事重きねたり事いたし候もの御仕置之事」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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