骨格筋弛緩剤(読み)こっかくきんしかんざい(その他表記)skeletal muscle relaxant

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「骨格筋弛緩剤」の意味・わかりやすい解説

骨格筋弛緩剤
こっかくきんしかんざい
skeletal muscle relaxant

骨格筋を弛緩させる薬剤。中枢性と末梢性とがある。 (1) 中枢性 脊髄以上の中枢神経系に作用するもの。主として筋硬直,振戦のある運動機能障害に用いられる。ある種の抗けいれん剤,抗コリン剤のスコポラミンより発展したもの (トリヘキシフェニジル,ビペリデン,カラミフェンなど) ,抗ヒスタミン剤のジフェンヒドラミンより発展したもの (オルフェナドリン,クロルフェノキサン,ジエタジンなど) などは脊髄以上に作用し,メフェネシンメトカルバモールクロルゾキサゾンは脊髄に作用点をもつ。 (2) 末梢性 神経筋接合部に作用するもの。手術時,脱臼骨折整復などに用いられる。クラーレで代表される競合的遮断剤 (ツボクラリン,ガラミン,ベンゾキノニウム,ラウドリッシンなど) と,サクシニルコリンで代表される脱分極遮断剤 (デカメソニウムなど) がある。

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