ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロルゾキサゾン」の意味・わかりやすい解説 クロルゾキサゾンchlorzoxazon メフェネシン,メトカルバモール,カリソプロドールなどとともに,脊髄に作用して筋弛緩を生じる中枢性骨格筋弛緩剤である。ベンゾキサゾール誘導体で臨床応用されている唯一のもの。メフェネシンと作用は似ているが,効力はより強く,持続が長い。脊髄の多シナプス反射 (屈筋反射) 経路を抑制して筋弛緩を生じる。神経線維の伝導,神経筋接合部の伝達は影響されないので,介在ニューロンのシナプスが作用点と考えられている。メフェネシン同様,ストリキニーネによるけいれんに拮抗する。臨床的には全身麻酔時の筋弛緩増強,パーキンソン症候群やその他の筋緊張・反射亢進状態,てんかん,破傷風,骨折や脱臼の整復などに用いられる。副作用には胃腸の刺激作用,肝障害などがある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by