クロルゾキサゾン(その他表記)chlorzoxazon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロルゾキサゾン」の意味・わかりやすい解説

クロルゾキサゾン
chlorzoxazon

メフェネシン,メトカルバモール,カリソプロドールなどとともに,脊髄に作用して筋弛緩を生じる中枢性骨格筋弛緩剤である。ベンゾキサゾール誘導体で臨床応用されている唯一のもの。メフェネシンと作用は似ているが,効力はより強く,持続が長い。脊髄の多シナプス反射 (屈筋反射) 経路を抑制して筋弛緩を生じる。神経線維の伝導,神経筋接合部の伝達は影響されないので,介在ニューロンのシナプスが作用点と考えられている。メフェネシン同様,ストリキニーネによるけいれんに拮抗する。臨床的には全身麻酔時の筋弛緩増強,パーキンソン症候群やその他の筋緊張・反射亢進状態,てんかん破傷風骨折脱臼整復などに用いられる。副作用には胃腸の刺激作用,肝障害などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む