ジフェンヒドラミン(英語表記)diphenhydramin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジフェンヒドラミン」の意味・わかりやすい解説

ジフェンヒドラミン
diphenhydramin

エタノールアミン型の抗ヒスタミン剤の一つ。ヒスタミンと効果器の H1 受容体を競合拮抗するので,H1 遮断剤ともいわれる。臨床的にはじんま疹,夜間 瘙痒症,アレルギー性疾患,加速度病,感冒などに用いられる。薬理作用は H1 受容体遮断作用,中枢神経の一般的抑制による鎮静,傾眠,制吐,抗パーキンソン作用などを示す。副作用としては中枢神経系抑制 (ねむけ,倦怠感,めまい,耳鳴り,運動の協調不全,複視) ,消化器障害 (食欲不振,吐き気,嘔吐便秘,下痢など) ,アレルギー反応 (皮膚炎,白血球減少など) がみられる。

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