高圧物理学(読み)こうあつぶつりがく(その他表記)high pressure physics

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高圧物理学」の意味・わかりやすい解説

高圧物理学
こうあつぶつりがく
high pressure physics

高圧下での物質の性質を研究する物理学の分野。高圧物理学は 1908年 P. W.ブリッジマンの研究に始った。高圧力の実現と高圧下での測定技術の多くは彼の創案による。現在達成された最高圧力は長時間静的圧力では 170GPa,短時間動的圧力では 1000GPa程度である。高圧が物質に及ぼす直接の効果は体積の減少であるが,これに伴って液体の粘性,固体の強度,金属の電気伝導率などが増大する。また高圧により相転移が起ることも多く,これにより物性が不連続的に変化する。 10GPaあまりの圧力で,強磁性の鉄は常磁性に変り,半導体ゲルマニウムは 100万倍の電気伝導率をもつ金属となる。融解金属触媒を用いると,圧力5~6GPa, 温度約 1500℃の条件でグラファイトはダイヤモンドに転移し,急冷・降圧という過程を経て合成される。この技術は合金その他の有用な新材料の作製やダイヤモンドの人工合成に応用されている。また高圧下での造岩鉱物の研究は地球内部での岩石起源についての知見を与えてくれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 松本

最新 地学事典 「高圧物理学」の解説

こうあつぶつりがく
高圧物理学

high pressure physics

高圧下における物性の研究を行う分野。P.W.Bridgman(1882~1961)はこの分野の開拓者。1950年代になって,高圧物理学研究の方法地球科学に積極的に適用されるようになった。例えば,F.Birchらによるjadeiteの合成,L.J.Coesによるcoesiteの合成など。また,高圧下における岩石の変形,岩石を伝搬する弾性波速度などが実験的に研究されている。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

[名](スル)1 人から受けた礼・贈り物に対して行為や品物で報いること。また、その行為や品物。「地酒を贈って返礼する」2 仕返しをすること。また、その仕返し。意趣返し。返報。[補説]書名別項。→返礼[...

返礼の用語解説を読む