高声寺
こうしようじ
大字馬立へ向かう道の西の台地上に所在。藤田山道場院と号し浄土宗。本尊阿弥陀如来。正応元年(一二八八)八月、唱阿性真(性心)が行脚の途中、霊夢を感じて小宇を建てたことに始まる。性真は武州藤田郷に生れ、初め天台宗を学び、のち鎌倉の光明寺の然阿良忠に帰依して浄土教の教えを受けた。初め高声寺を岩井の中根に開き、いまもその跡を道場窪とよんでいる。二一世覚誉山貞が貞享元年(一六八四)に現在地に移した。現本堂はその時に建立されたもの。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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