高宮郡(読み)たかみやぐん

日本歴史地名大系 「高宮郡」の解説

高宮郡
たかみやぐん

「三代実録」貞観四年(八六二)七月一〇日条に「安芸国高宮郡大領外正八位下三使部直弟継、少領外従八位上三使部直勝雄等十八人、復本姓仲県国造」とみえる。「和名抄」東急本郡部に「太加三也」と訓を付す。

「芸藩通志」は近世高田郡の地は「上古は東辺を高田、西辺を高宮とす、後合せて一郡となりければ、今の地は古に倍す」と記す。「高田郡史」は美也は御屋の義、尊貴の居または神廟をいうとし、現高田郡のうち吉田よしだ町より可愛えの川上流から西北隅の諸町村が含まれるとする。


高宮郡
たかみやぐん

古代末期より近世初期まで安北あんぽく郡と称された地を、幕府の古郡名復古の命により、寛文四年(一六六四)高宮郡と改称した。古代の高宮郡は当時の高田郡西部にあたる地で、郡域は別であったが、「郡中国郡志」は「可部庄河戸・下四日市村惣社ト申旧宮跡僅ニ相成居申候、此宮ノ申伝安芸国可愛宮ノ旧地ニ而郡名此惣社ニ依ル名ノ由申伝」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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