高山街道
たかやまかいどう
高山陣屋前の中橋を起点に、三日町村(大野郡清見村)を経て、川上川に沿って有巣峠と西ウレ峠を越え、六厩(現同郡荘川村)に達し、軽岡峠から三尾河村(現同上)を通り牧戸村(現同上)に至る道。白川街道・郡上街道ともいう。
道筋を正保国絵図と延享三年(一七四六)の「飛騨国中案内」によって記すと、高山・上岡本・新宮、三日町・藤瀬・福寄・三ッ谷・下本・坂・有巣・二俣(現清見村)、六厩・三尾河・黒谷・惣則・猿丸を通って新淵で白川街道に合流し、中畑・牧戸(以上現荘川村)に達する道である。この道に加えて元禄八年(一六九五)の飛騨国絵図(高山高等学校蔵)によれば、三日町から川上川を渡って牧ヶ洞を通り、小鳥峠(標高約一〇〇〇メートル)を越え夏厩から上小鳥村(以上現清見村)、松ノ木峠(標高一〇八六メートル)を越えて六厩村に至る道が描かれている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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