高山都市(読み)こうざんとし(その他表記)highland city

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高山都市」の意味・わかりやすい解説

高山都市
こうざんとし
highland city

高地に位置する都市で,高地都市ともいう。特に低緯度地域では平地高温多湿に対し,高地は温和で居住環境として好適であるばかりでなく,農業にも適しているため,高山都市が多くみられる。中南米のアンデス山系には,ボリビアラパス (3690m) ,エクアドルの首都キト (2850m) ,コロンビアの首都ボゴタ (2610m) やメキシコの首都メキシコシティー (2240m) などがある。熱帯地方では,低地にある経済の中心地に対して避暑地の役割をもつ高山都市が発達している。インドのシムラ (2160m) ,フィリピンのバギオ (1510m) などがそれである。アジア内陸部の山地面積が大きいところでは,チベットラサ (3600m) のように高地の高山都市がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む