高崎競馬場遺跡(読み)たかさきけいばじよういせき

日本歴史地名大系 「高崎競馬場遺跡」の解説

高崎競馬場遺跡
たかさきけいばじよういせき

[現在地名]高崎市上中居町・双葉町

からす川左岸から利根川両岸にかけて広がる前橋台地西南端から、一部は沖積地上にも広がる。標高九二メートル。昭和一四年(一九三九)の報告によると、競馬場内正面の小高い自然丘の南側傾斜面上で、多くの土器破片とともに三個の完形品が出土したという。同四四年には最西端の観覧席建設現場で遺物とともに地床炉・ピットを伴う三軒の住居跡断面が確認された。それまでの出土地点が自然堤防状の洪積台地と推測されるのに対し、四四年発見の住居は沖積地に営まれていた。第二次世界大戦前の出土遺物は長頸・下膨れの壺と広口甕が報告されており、いずれも竜見町一類に位置づけられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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