高巾子(読み)コウコジ

デジタル大辞泉 「高巾子」の意味・読み・例文・類語

こう‐こじ〔カウ‐〕【高巾子】

巾子を高くして白い挿頭かざしの綿で包んだ冠。踏歌とうかの際、六位蔵人くろうど舞人がかぶった。
「―の世離れたるさま」〈初音

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「高巾子」の意味・読み・例文・類語

こう‐こじ カウ‥【高巾子】

〘名〙 巾子(こじ)を特に高く作った冠。ふつう男踏歌の際に、六位の舞人が用い、白い綿を挿頭(かざし)としてつけるのを例とする。こうこんじ。《季・新年》 〔西宮記(969頃)〕
※青表紙一本源氏(1001‐14頃)初音「かうこしの世離れたるさま、ことぶきのみだりがはしき、をこめきたることもことごとしくとりなしたる」

こう‐こんじ カウ‥【高巾子】

※源氏(1001‐14頃)初音「さるはかうこんじのよはなれたるさま」

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