高広遺跡(読み)たかひろいせき

日本歴史地名大系 「高広遺跡」の解説

高広遺跡
たかひろいせき

[現在地名]安来市黒井田町

毘売塚ひめづか古墳南方にある。昭和五七年(一九八二)・同五八年に県教育委員会によって発掘調査が行われ、横穴墓群・竪穴住居跡(弥生中―後期)四棟・掘立柱建物跡(弥生後期―古墳時代前期と古墳時代後期―奈良時代)三五棟などが発見された。横穴墓群は四支群計一二基発掘され、そのうちA群が六世紀後半、B群が六世紀末―七世紀初頭、C群が七世紀末―八世紀という変遷をたどるとされる。最も古いA群の横穴墓は墓道が狭長で丸天井、玄室は小型で平面形が長方形妻入り。やや新しいB群の横穴墓は玄室が大型で平面形が方形に近い長方形、平入り家形。最も新しいC群の横穴墓は玄室の形態はB群に似るがやや小型で副葬品が貧弱という特徴をもつ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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