高張る(読み)タカバル

デジタル大辞泉 「高張る」の意味・読み・例文・類語

たか‐ば・る【高張る】

[動ラ四]値を高くつける。高く売る。
「それからは身請け穿鑿ぜんさく親方が―・る」〈浄・浪花鑑

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「高張る」の意味・読み・例文・類語

たか‐ば・る【高張】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 高く張る。高くする。
    1. [初出の実例]「外の宗匠をあざけりふみつけて、鼻をたかばる」(出典:俳諧・誹諧猿黐(1680))
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
    1. 人を見くだした態度をとる。えらぶって、とりすます。
      1. [初出の実例]「ああ、いかうたかばるよと云て、かさをもつ」(出典:天理本狂言・鬼の継子(室町末‐近世初))
    2. 値を高くいう。値段が高くつく。
      1. [初出の実例]「誂るあたひたかばる石ぼとけ」(出典:俳諧・新増犬筑波集(1643)油糟)
    3. 取引相場で、相場に対する人気値段が実際の値段より上回る。〔取引所用語字彙(1917)〕
    4. ( 「たかはる」とも ) 高く盛り上がる。はちきれるようにふくれあがる。
      1. [初出の実例]「たくましき腕、高張(タカハ)る胸に」(出典国民歌謡・くろがねの力(1939)〈浅井新一〉)

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