宗匠(読み)ソウショウ

  • そうしょう ‥シャウ
  • そうしょう〔シヤウ〕

世界大百科事典 第2版の解説

元来は仏教で一宗の大匠たる学徳ともにすぐれた名僧を称する語だが,和歌,連歌,俳諧,茶道などにおいて,その分野での上手,先達,あるいは第一人者の意で用いられた。和歌では,中世近世において,二条家冷泉(れいぜい)家など,和歌の家の人々が勅許を得て称され,天皇,上皇の和歌の師範を勤めた。連歌では,二条良基が善阿を称して〈近代地下(じげ)の宗匠〉といっているのは,第一人者の意と思われる。1448年(文安5)幕府の命により京都北野社の連歌会所の奉行職に高山宗砌(そうぜい)がつき,そのあと,能阿,宗伊,宗祇(そうぎ),兼載らが任ぜられたが,この人々は宗匠と称された。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 文芸・技芸にすぐれ、師である人。特に、和歌、連歌、俳諧、茶道、香道、華道などの師匠をいう。
※続日本紀‐養老三年(719)一一月乙卯「神叡法師〈略〉由是服膺請業者已知実帰。函丈挹教者悉成宗匠
※春のみやまぢ(1280)六月二九日「明日より百日の御歌合たるべしとて、宗匠題を出す」 〔文明本節用集(室町中)〕 〔隋書‐儒林〕

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世界大百科事典内の宗匠の言及

【座】より

連句制作のための集会または会席をいう。その構成要員は,一座をさばく師範格の宗匠と,宗匠を補佐しつつ句を懐紙に記録する書記役の執筆(しゆひつ)と,一般の作者である複数の連衆(れんじゆ)から成る。彼らが参集して連句一巻を共同制作することを,一座を張行する,または興行するという。…

※「宗匠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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