デジタル大辞泉
「高張」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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たか‐はり【高張】
- 〘 名詞 〙
- ① 値段を高くして欲ばること。また、その人。
- [初出の実例]「コイツ売り声に似合はぬ高張りたと、振りきって行き升た」(出典:明治の光(1875)〈石井富太郎編〉二)
- ② =たかっぱり(高張)①
- [初出の実例]「挙句が金張り高張(タカハ)りでさかった賭場に」(出典:歌舞伎・金看板侠客本店(1883)序幕)
- ③ 「たかはりぢょうちん(高張提灯)」の略。
- [初出の実例]「夜こめて住よしの里迄とて、高張あまた用意申付給ひしかば」(出典:読本・春雨物語(1808)宮木が塚)
たかっ‐ぱり【高張】
- 〘 名詞 〙 ( 「たかはり(高張)」の変化した語 )
- ① 博奕などで大金をかけること。大きな勝負に出ること。たかはり。
- [初出の実例]「闇雲の高っぱり、武蔵野の窩賭(どば)で大勝負」(出典:浄瑠璃・神霊矢口渡(1770)四)
- ② 高慢な態度。
- [初出の実例]「身は似た山の高(タカ)っぱり」(出典:洒落本・駅舎三友(1779頃)出立)
こう‐ちょうカウチャウ【高張】
- 〘 名詞 〙 二種類の溶液があって、その浸透圧が異なっているとき、浸透圧の高い方をいう。主として生物学で種々の溶液を生物体内の液体(たとえば原形質液や血液)と比べるとき用いる。
- [初出の実例]「〇・九パーセントより濃いものは高張で、薄いものは低張であると表現する」(出典:薬の効用(1964)〈佐久間昭〉一七)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の高張の言及
【浸透圧調節】より
…動物の細胞を,その浸透圧より低い浸透圧の液(低張液)につけると,細胞内に水が浸透してくる一方,塩類が外に出て細胞の容積は増加し,浸透圧は低下する。反対に浸透圧の高い液(高張液)につけると,脱水と塩類の浸入のため細胞の容積は減少し,浸透圧は高まる。細胞が正常に機能するためには,細胞の環境(内部環境)の浸透圧が最適のレベルに保たれる必要がある。…
※「高張」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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