高御門町(読み)たかみかどちよう

日本歴史地名大系 「高御門町」の解説

高御門町
たかみかどちよう

[現在地名]奈良市高御門町

脇戸わきど町の南に所在。「奈良曝」に「町役三十六軒。脇戸町の南町。南都七御門の内。此町のひかしがわに人の家の内を通り東へ入所あり。南室といひて、元興寺さかへし時の南室なり」とみえる。

「春日社記録」中臣祐賢記の弘安三年(一二八〇)五月六日条に小五月こさつき郷のうちとして「高御門」があり、「大乗院雑事記」文明一二年(一四八〇)六月一九日条の「七郷」(興福寺寺門郷)のうちの南大門なんだいもん郷に高御門がみえる。同書長享元年(一四八七)一一月二四日条に高御門郷の西側は七郷のうちで、東側は元興がんごう寺寺内とみえ、祭礼細男せいのお米を東側に懸けたところ郷民らが不服を申入れたとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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