高松豊治郎(読み)タカマツ トヨジロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「高松豊治郎」の解説

高松 豊治郎
タカマツ トヨジロウ


職業
労働演芸

別名
別号=呑気楼三昧,別名=豊次郎

生年月日
明治5年 10月21日

出生地
福島県 信夫郡飯坂町

学歴
明治法律学校(明治大学)〔明治30年〕卒

経歴
映画を啓蒙活動の手段にした最初の労働演芸家。鐘紡の職工時代に機械に巻き込まれ片腕を失う。明治法律学校在学中には顧問格の伊藤博文に愛され、また三遊亭円遊の弟子になったりもした。帰郷の際、東北に遊説にきた片山潜に会い、演説・演芸の側面から労働組合期成会に協力した。伊藤博文のきも入りで台湾にわたり、活動写真館を経営、映画による労資双方の啓蒙に尽力。帰国後、大正末に高松プロを設立した。著書に「痛快悲壮政談学術 新演説集」、「労働世界」に寄せた諷刺的なコント類を集めた「絶世洒落 滑稽百譚」「諷世新案 滑稽百話」など。製作した映画作品に諷刺的コント集の「社会パック活動写真」など。

没年月日
昭和27年 1月20日 (1952年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「高松豊治郎」の解説

高松 豊治郎
タカマツ トヨジロウ

大正・昭和期の労働演芸家



生年
明治5年10月21日(1872年)

没年
昭和27(1952)年1月20日

出生地
福島県信夫郡飯坂町

別名
別号=呑気楼三昧,別名=豊次郎

学歴〔年〕
明治法律学校〔明治30年〕卒

経歴
鐘紡の職工時代に機械にふれ片腕を失う。在学中には顧問格の伊藤博文に愛され、また三遊亭円遊の弟子になったりもした。帰郷の際、東北に遊説にきた片山潜に会い、演説・演芸の側面から労働組合期成会に協力した。伊藤博文のきも入りで台湾にわたり、活動写真館を経営、映画による労資双方の啓蒙に尽力。帰国後、大正末に高松プロを設立した。著書に「痛快悲壮政談学術 新演説集」、「労働世界」に寄せた諷刺的なコント類を集めた「絶世洒落 滑稽百譚」「諷世新案 滑稽百話」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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