知恵蔵 「高梨沙羅」の解説
高梨沙羅
北海道上川町出身。12年2月現在、上川町立上川中学校3年生、身長152cm。
父は元ジャンパーで、兄もジャンプの選手。小学2年生からスキー競技を始め、女子スキー・ジャンプの先駆者、山田いずみさんらにあこがれて、小学3年生からジャンプを始めた。
09年からはコンチネンタル杯で海外を転戦して最高5位に入るなど、頭角を現し、同年10月に札幌・大倉山で行われたサマーファイナルを中学1年生で制した。翌10年1月8日のSTV杯レディースで冬の大会初優勝。
11年2月25日、初出場のノルディックスキー世界選手権女子ジャンプ(ノーマルヒル)で、1本目92メートル、2本目93メートルを飛び、6位入賞。12年1月オーストリアのインスブルックで開催された、第1回冬季ユースオリンピックでは金メダルを獲得した。その後、国内のNHK杯、全日本選手権(ノーマルヒル、ラージヒル)を連覇。
また、今季のワールドカップ女子ジャンプでも出場3試合連続で自己最高の2位になり、世界トップレベルの実力を示している。
しなやかなフォームに定評があり、渡瀬弥太郎・女子チーフコーチは「空中でスピードをロスすることなく飛んでいくのが長所」と説明している。
12年4月、英語の上達も視野に入れ、旭川市のインターナショナルスクールに進学する。
(葛西奈津子 フリーランスライター / 2012年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報