高泉郷(読み)たかしみずごう

日本歴史地名大系 「高泉郷」の解説

高泉郷
たかしみずごう

和名抄刊本・高山寺本ともに「高泉」と記す。「日本地理志料」に「訓闕、按当読云多加志美都」とある。「続日本紀」天平五年(七三三)一二月二六日条に「出羽於秋田高清水」とある。高清水は高泉であるから高清水岡を負う郷名といえよう。高清水岡には出羽柵が遷され、次いで秋田城が設けられ、高泉郷は府城に接する郷で、秋田村の中核ともいえよう。添川そえかわ郷の西、土崎湊つちざきみなと(現秋田市土崎港)寺内てらうち(現秋田市寺内・八橋)外旭川そとあさひかわ(現秋田市外旭川)飯島いいじま(現秋田市飯島)新城しんじよう(現秋田市上新城・下新城)などを含む地域と推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android