② トウダイグサ科の多年草。北海道を除く各地の山野に生える。高さ約七〇センチメートル。茎には白い軟毛があり、切れば白い乳液が出る。葉は互生し長さ三~七センチメートルの長楕円状披針形で軟毛があり縁に細かい鋸歯(きょし)がある。茎の先に五葉を輪生し、ふつう傘形に五本の枝を出す。苞葉(ほうよう)は小さく卵形。夏、黄緑色の杯状花序をつけ、萼(がく)状の総苞(ほう)に包まれている。果実にはいぼ状の突起があり三つの殻に分かれる。有毒植物だが根茎を利尿薬に用いる。漢名に大戟を当てるが正しくはナツトウダイの名という。〔物類称呼(1775)〕