日本歴史地名大系 「高落村」の解説 高落村たかおちむら 愛知県:西尾市高落村[現在地名]西尾市高落町市の北東端に位置し、西は矢作川。「三河国古蹟考」には「和名抄」碧海(あおみ)郡一五郷のうち呰見(あざみ)郷の区域に入れている。尾花(おはな)・米野(こめの)・岡島(おかじま)の諸村とともに沼沢地であったが、慶長一〇年(一六〇五)矢作川の改修により開拓が進められ、幡豆(はず)郡に編入されたものと思われる。「寛文朱印留」では幡豆郡に入っている。村名の由来は、南に浅井(あさい)の丘陵を控え、矢作川東岸の決壊ごとに土砂が流入する荒蕪地であるため、村高が他村に比べ「格落ち」であったところから始まるという(三和村誌)。上宮(じようぐう)寺(現岡崎市)所蔵の、天文一六年(一五四七)の「上宮寺門徒次第之事」に「鷹落」と記し、天正一九年(一五九一)の同寺末寺帳に「たかうち」と記す。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by