高蔵寺瓦窯跡(読み)こうぞうじがようあと

日本歴史地名大系 「高蔵寺瓦窯跡」の解説

高蔵寺瓦窯跡
こうぞうじがようあと

[現在地名]春日井市気噴町

東谷とうごく橋から庄内川の下流約八〇〇メートルの右岸台地縁に墓地があり、その一部分から瓦や甎が出土していた。昭和五年(一九三〇)に採土の際、甎積施設の瓦窯が発見されたが、今日ではそれらの遺構遺物は認められない。窯体の構造は定かでないが、長さ三・四メートル、幅一・二メートルほどの規模であったという。

出土遺物には、複弁蓮華文軒丸瓦・唐草文軒平瓦・須恵器陶片があり、このうち瓦は同形式のものが勝川かちがわ廃寺と推定されている勝川町の地から出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android