高都万神社(読み)たかつまじんじや

日本歴史地名大系 「高都万神社」の解説

高都万神社
たかつまじんじや

[現在地名]野尻町東麓

国道二六八号の北方約五〇〇メートルにある小高い森の中にある。祭神は猿田彦大神・天宇受売命・天照皇大神・大己貴神・水速女神・応仁天皇・神功皇后・菅原道真。旧郷社。古くは大王だいおう権現社とよばれた野尻の宗廟で、祭神は猿田彦命一座、勧請年月日は不詳という(三国名勝図会)。天正六年(一五七八)九月二八日、高城・耳川合戦を前に野尻城に在陣していた島津義久は、「野尻惣社大王」へ地下旅衆を供に社参した。御幣は宮田坊が持参し、伊東氏支配の時より勤めていた大宮司・祝子らは拝殿の庭に参じた(「川上久辰耳川日記」都城島津家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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