高館村(読み)たかだてむら

日本歴史地名大系 「高館村」の解説

高館村
たかだてむら

[現在地名]黒石市高館

黒石城下北方にあり、浪岡なみおか(現南津軽郡浪岡町)に通ずる街道に沿い、竹鼻たけはな村の南、三島みしま村の北にあたる。村の中央部東方の山地に高館城跡があり、村名はこの山城に由来する。城跡中腹に延宝三年(一六七五)建立と伝える稲荷神社があり(「神社微細社司由緒調書上帳」最勝院蔵)、城跡東方に支村安入あにゆう村がある。そこから東方の法峠ほつとげに通ずる山道は、七戸しちのへ(現上北郡七戸町)方面に至る南部旧路である(浅瀬石川郷土誌)

正保二年(一六四五)の津軽知行高之帳の田舎いなか郡に村名があり、高一一〇・三二石、うち田方一〇一・四石、畑方八・九二石とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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