高麗の乱声(読み)こまのらんじょう

精選版 日本国語大辞典 「高麗の乱声」の意味・読み・例文・類語

こま【高麗】 の 乱声(らんじょう・らぞう)

  1. 雅楽の高麗舞の登場音楽として奏されるもので、高麗笛を主奏楽器とし、太鼓鉦鼓(しょうこ)が助奏する。カノン風に追いかけて吹くので、乱れた音に聞こえるために乱声の名が出た。唐楽でも、曲によって古楽乱声、新楽乱声、林邑(りんゆう)乱声などが奏される。こうらいの乱声。
    1. [初出の実例]「こまのらんしゃうして、落蹲舞ひいでたる程、猶、常の目なれぬ舞のさまなれば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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