高麗の乱声(読み)こまのらんじょう

精選版 日本国語大辞典 「高麗の乱声」の意味・読み・例文・類語

こま【高麗】 の 乱声(らんじょう・らぞう)

  1. 雅楽の高麗舞の登場音楽として奏されるもので、高麗笛を主奏楽器とし、太鼓鉦鼓(しょうこ)が助奏する。カノン風に追いかけて吹くので、乱れた音に聞こえるために乱声の名が出た。唐楽でも、曲によって古楽乱声、新楽乱声、林邑(りんゆう)乱声などが奏される。こうらいの乱声。
    1. [初出の実例]「こまのらんしゃうして、落蹲舞ひいでたる程、猶、常の目なれぬ舞のさまなれば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む