髪上ぐ(読み)カミアグ

デジタル大辞泉 「髪上ぐ」の意味・読み・例文・類語

かみ・ぐ

髪を結う。
「今より以後男女ことごとくに―・げよ」〈天武紀〉
成人した女子が、下げ髪を結い上げる。
「橘の照れる長屋に我が率寝ゐね童女うなゐ放髪はなりに―・げつらむか」〈・三八二三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「髪上ぐ」の意味・読み・例文・類語

かみ【髪】 上(あ)

① 髪を結う。
書紀(720)天武一一年四月(北野本訓)「今より以後、男女悉くに結髪(かみアケ)よ」
② 昔、女子が成人して、今まで垂らしていた髪を結い上げる。
万葉(8C後)一六・三八二二「橘の寺の長屋に我が率寝しうなゐはなりは髪上(かみあげ)つらむか」
女官垂髪を結い上げる。→髪上(かみあげ)③。
※枕(10C終)一〇四「蔵人ども、御まかなひのかみあげてまゐらするほどは」

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