つらむ(読み)ツラム

デジタル大辞泉の解説

つ◦らむ

[連語]《完了の助動詞「つ」の終止形+推量の助動詞「らむ」》…てしまっているだろう。…ただろう。
「橘の照れる長屋に我(わ)が率(ゐ)寝し童女(うなゐ)放りに髪上げ―◦らむか」〈・三八二三〉
「思ひつつ寝ればや人の見え―◦らむ夢と知りせば覚めざらましを」〈古今・恋二〉
[補説]上代では「つらむか」、中古以降では「や…つらむ」の形をとることが多い。また、中世以降は「つらう」「つら」などと音変化した。「らむ」に比べ、多く現在に近い過去の事柄を推量する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

つらむ

( 連語 )
〔完了の助動詞「つ」の終止形に推量の助動詞「らむ」の付いたもの。「つらん」とも表記〕
完了したこと、または完了したと思われる事態を推量する意を表す。…たであろう。…たことだろう。…てしまっただろう。 「石見のや高角山の木の間より我が振る袖を妹見-・らむか/万葉集 132」 「暮るるほどには立て並べつる車ども、所なくなみゐつる人もいづかたへか行き-・らん/徒然 137

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精選版 日本国語大辞典の解説

つ‐・らむ

(完了の助動詞「つ」の終止形に推量の助動詞「らむ」の付いたもの) 完了した事態の推量を表わす。…したろう。…してしまっているだろう。中世(室町時代)以後は「つろう」の形で用いられた。
※万葉(8C後)二・一二三「たけばぬれたかねば長き妹が髪このころ見ぬに掻き入れ津良武(つラム)か」

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