…儀式は夜間に行われた。古くは男子の元服の〈冠〉に相当するものとして,許嫁するとき垂髪を束ねて結髪にする〈髪上(かみあげ)〉〈初笄(はつこうがい)〉の儀が行われたが,平安中期以降,髪型が垂髪に移行し服装も変化するにつれ,成年式としての裳着の儀の中に吸収され,髪上という呼び名も廃れた。垂髪では〈鬢(びん)そぎ〉が既婚の表示となったとみられる。…
※「髪上」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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