髪洗い粉(読み)カミアライコ

デジタル大辞泉 「髪洗い粉」の意味・読み・例文・類語

かみあらい‐こ〔かみあらひ‐〕【髪洗い粉】

髪洗いに使う粉。小麦粉米ぬかや椿の実の搾りかすなど。

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精選版 日本国語大辞典 「髪洗い粉」の意味・読み・例文・類語

かみあらい‐こかみあらひ‥【髪洗粉】

  1. 〘 名詞 〙 髪を洗うのに用いる粉。ふのり、うどん粉、でんぷん粉、椿(つばき)の実のしぼりかすなどが用いられた。
    1. [初出の実例]「毛の艷々と濃くなる〈略〉油かすの髪洗粉(カミアラヒコ)もございますよ」(出典浅草紅団(1929‐30)〈川端康成六一)

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世界大百科事典(旧版)内の髪洗い粉の言及

【洗粉】より

…明治の中ごろからデンプン,セッケン,ホウ砂,重曹などの洋風洗粉や美白作用のあるウグイスの糞なども商品化され,洗粉は第2次大戦前までは最も需要の多い化粧料のひとつであった。髪洗粉は洗粉に酸性白土を加えたものである。【高橋 雅夫】。…

【髪】より

…髪形の変化から,髷を固め光沢を出すための固練りの伽羅之油(きやらのあぶら)などが使われるようになると,それを洗い落とすため火山灰土や灰汁(あく)も利用された。明治に入ってセッケンが一般に普及すると,男性の洗髪はもっぱらセッケンによることになるが,女性の日本髪や洋髪などには,白土(はくど)を混ぜた髪洗粉が使われた。シャンプーというようになるのは1932年ころで,このころのものは現在と組成が違って粉末セッケンが主体であった。…

※「髪洗い粉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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