髪洗い(読み)カミアライ

デジタル大辞泉 「髪洗い」の意味・読み・例文・類語

かみ‐あらい〔‐あらひ〕【髪洗い】

髪の汚れを洗い落とすこと。洗髪せんぱつ

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精選版 日本国語大辞典 「髪洗い」の意味・読み・例文・類語

かみ‐あらい‥あらひ【髪洗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 頭髪の油やよごれを洗い落とすこと。洗髪(せんぱつ)。《 季語・夏 》→髪(かみ)洗う
    1. [初出の実例]「弁けいやり手がいそがしさ〈略〉よね様達の身仕舞ふろの手洗水の髪あらひの、なべよ杓子ようすよ杵よ」(出典:浄瑠璃・傾城反魂香(1708頃)中)
  3. 人形浄瑠璃で、人形の型の一つ。顔の前に垂れた髪を、体を起こすと同時に後ろにはね上げる動作。または、手を使ってかき上げること。
  4. 歌舞伎舞踊石橋(しゃっきょう)物で獅子の狂いに用いられる型の一つ。長い毛を前に下げて、首を左右に振ること。毛が地についたまま左右に揺れるのが髪を洗うのに似ているところからいう。

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改訂新版 世界大百科事典 「髪洗い」の意味・わかりやすい解説

髪洗い (かみあらい)

歌舞伎舞踊の〈石橋物(しやつきようもの)〉に使われる獅子の狂いの型の名。長い毛を前に下げ,左右に首を振る。ために毛が地についたままゆれて,髪を洗っているようにみえるところからこの名がついた。毛をぐるぐるとまわす型は〈巴(ともえ)〉と呼ばれる。なお,獅子の髪洗いは,たとえば長野県更埴市雨宮(あめのみや)の神事に,獅子が橋から水面すれすれに宙吊りになって獅子頭を振りまわす儀式(橋がかり)があることから,神事の獅子をめぐる民俗反映が考えられている。
鏡獅子
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