デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鬼坊主清吉」の解説 鬼坊主清吉 おにぼうず-せいきち 1776-1805 江戸時代中期-後期の盗賊。安永5年生まれ。通行人につきあたって金品をうばう荒稼ぎで,その名を江戸中に知られる。捕吏の手をのがれて各地に出没したが,京都で捕らえられ,文化2年6月26日江戸小塚原で処刑された。30歳。「武蔵野に名もはびこりし鬼薊(おにあざみ)時のあつさにかくも萎(しを)るる」の辞世をのこす。のち浄瑠璃(じょうるり)や歌舞伎狂言にとりあげられた。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例