魚籃観音(読み)ギョランカンノン

デジタル大辞泉 「魚籃観音」の意味・読み・例文・類語

ぎょらん‐かんのん〔‐クワンオン〕【魚籃観音】

三十三観音の一。手に魚の入ったかごを持つ像と、大魚に乗る像とがある。悪鬼羅刹らせつ・毒竜の害を除く力をもつという。

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関連語 出典 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「魚籃観音」の意味・読み・例文・類語

ぎょらん‐かんのん‥クヮンオン【魚籃観音】

  1. 三十三観音一つ。魚を入れたかごを手にさげている観音。大魚に乗っている像もある。羅刹(らせつ)毒龍の害を除く功徳があるという。魚籃
    1. [初出の実例]「魚籃観音者即馬郎婦也」(出典:寂照堂谷響続集(1692)四)

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世界大百科事典(旧版)内の魚籃観音の言及

【下村観山】より

…とりわけ前期の作品に秀れたものがあり,強い影響を後進に与えた。大正中期以降の秀れた作品としては《天心先生》《維摩黙然》,またモナ・リザの顔を模した《魚籃観音》などがある。なお17年,帝室技芸員に任ぜられている。…

※「魚籃観音」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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