魚籃（読み）ギョラン

デジタル大辞泉

ぎょ‐らん【魚^×籃】

魚を入れるかご。びく。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ぎょ‐らん【魚籃】

[1] 〘名〙 魚を入れるかご。びく。〔馬祖常‐淮南魚歌〕

[2] 「ぎょらんかんのん（魚籃観音）」の略。

※雑俳・柳多留‐一三（1778）「魚らん近所かと頼光聞給ひ」

出典　精選版 日本国語大辞典

改訂新版　世界大百科事典

魚籃 (びく)

本来は縄でつくった運搬具〈ふご〉の類を指すが，転じて釣った魚を入れる容器である魚籃（ぎよらん）をいう。竹，籐（とう）で編んだものは，オイカワ，ウグイ，ヤマメ，イワナ，ニジマスなど清流，渓流の釣りに愛用される。西洋風のびくは籐でつくり，小判形をしているが，日本のものは長方形が多い。木を表材にしたびくは，中に水を入れ，魚をある程度の時間生かしておくもので，箱びく，水箱といっている。布製の長方形の袋の上に網をつけたものはズックびく，網だけのびくは網びくと呼ばれる。ヘラブナ釣りでは，釣った魚を再放流するため，大型の網びくを使うが，これをとくに〈ふらし〉，または〈ふらしびく〉という。
執筆者：松田 年雄

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

魚籃
びく
creel

魚籠とも書く。釣った魚を保管する容器。竹製の籠のほか木製の箱魚籃や桶魚籃，籐製の腰に下げる腰魚籃，ナイロン製の網魚籃，網魚籃の下部に金属性の容器がついた缶魚籃などがある。ドライアイスや氷を使うクーラーボックスも使用される。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

普及版 字通

【魚籃】ぎよらん

びく。

字通「魚」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

日本大百科全書(ニッポニカ)

魚籃
びく

→釣り

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

世界大百科事典（旧版）内の魚籃の言及

【魚籃】より

…本来は縄でつくった運搬具〈ふご〉の類を指すが，転じて釣った魚を入れる容器である魚籃（ぎよらん）をいう。竹，籐（とう）で編んだものは，オイカワ，ウグイ，ヤマメ，イワナ，ニジマスなど清流，渓流の釣りに愛用される。…

※「魚籃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」