精選版 日本国語大辞典 「悪鬼」の意味・読み・例文・類語
あっ‐き アク‥【悪鬼】
〘名〙
※霊異記(810‐824)上「悪鬼に託(くる)ひて多(あまた)濫言(みだりごと)すと雖も」
※金刀比羅本保元(1220頃か)上「いかなる悪鬼(アクキ)、行厄神(きゃうやくじん)も、面をむくべきやうはなし」 〔史記‐秦始皇本紀〕
③ (形動) ①のように恐ろしいさま。
※浮世草子・当世宗匠気質(1781)四「ただいま申すとふりあっきな嚊めなれば」
④ 「あっきせりふ(悪鬼台詞)」の略。
※洒落本・𡝂閣秘言(1757頃)身仕廻部屋の段「ここらのすいといふは、大分あっきかまじるわいな」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報