魯智深(読み)ろちしん(その他表記)Lǔ Zhì shēn

改訂新版 世界大百科事典 「魯智深」の意味・わかりやすい解説

魯智深 (ろちしん)
Lǔ Zhì shēn

中国の小説《水滸伝》の108人の頭目の一人。本名は魯達,智深は法名。綽号(あだな)は花和尚。もと延安(陝西省)の軍人であったが,誤って人を殺し,罪を逃れるため五台山で出家し,のち梁山泊に加わる。方臘(ほうろう征伐の際,方臘を生捕りにするが,帰途杭州の六和塔で運命を悟り座禅のまま入寂した。李逵りき),武松とならぶ暴れ者で,その剛直な性格は,当時の下級軍人の一典型を示す。彼が登場する京劇の《野猪林》は今でもよく上演されている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 村松

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む