鮎飛村
あゆとびむら
宮川右岸にあり、南は巣納谷村。西対岸の小豆沢村へは、「飛騨国中案内」によれば、籠渡場があった。往時の宮川は当村あたりで一大飛瀑となり、遡上する鮎の跳飛ぶ様が村名となった。この飛鮎をとる特殊な漁法として仰天網があった。元禄検地帳(宮川村文書)では小島郷に属し、高五石余、畑のみ一町九反余。ほかに焼畑五反余があり、名請人二人、ほかに巣納谷村の一二人全員が入作している。「飛騨国中案内」では免一割五分余、家数三(うち百姓二・門屋一)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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