鮑の片思い(読み)アワビノカタオモイ

デジタル大辞泉 「鮑の片思い」の意味・読み・例文・類語

あわび片思かたおも

アワビは、二枚貝片側だけのように見えるところから》自分が慕っているだけで、相手にはその気のない恋をいう。いその鮑の片思い
[類語]落花情あれども流水意無しせり摘む思うに別れ思わぬに添う成るはいやなり思うは成らず

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鮑の片思い」の意味・読み・例文・類語

あわび【鮑】 の 片思(かたおも)

  1. ( アワビは、一見二枚貝の片側の殻だけのように見えるところから ) 一方からだけ恋い慕うことにいう。磯の鮑の片思い。あわびの貝の片思い。あわび。
    1. [初出の実例]「我はあはびの片思ひ、にくやそもじのさるぼうにくはせたいぞやさざい貝」(出典:浄瑠璃・国性爺合戦(1715)二)

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