日本大百科全書(ニッポニカ) 「鯨の潮吹き」の意味・わかりやすい解説 鯨の潮吹きくじらのしおふき 郷土玩具(がんぐ)。長崎市の諏訪(すわ)神社の秋祭り「おくんち」(10月7~9日)に引き出される、鯨の潮吹きの山車(だし)を玩具化したもの。「鯨のだんじり」ともいう。玩具は黒色の張り子製で、高さ7.5センチメートル、胴幅7.5センチメートル、長さ15センチメートル。ほかに中型、小型がある。4輪付きの木製台座に乗っていて、車を引くと鯨のひれが揺れ動く。白塗りの細い割り竹を背に挿し、潮吹きの姿に仕立てている。1957年(昭和32)の年賀切手の図案に登場した。[斎藤良輔][参照項目] | 郷土玩具 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例