鱓の歯ぎしり(読み)ごまめのはぎしり

ことわざを知る辞典 「鱓の歯ぎしり」の解説

鱓の歯ぎしり

力のない者がいたずらにいきりたつことのたとえ。歯噛みして憤ってみても、現実にはほとんど何の影響も及ぼさないことをいう。

[使用例] 僕はそういう話を聞くと、憤りを感じないわけにはゆかない。それがゴマメの歯ぎしりにすぎないでしょうが、腹が立ちます[武者小路実篤真理先生|1949~50]

[解説] 正論を述べ憤ってみても、現実にはどうにもならない、と自ら無力を認めていうことが多いことば。「鱓」はカタクチイワシを干したもので、正月などの祝い膳に用いられ、田作りともいいます。

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

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