鳥居峠(長野)(読み)とりいとうげ

百科事典マイペディア 「鳥居峠(長野)」の意味・わかりやすい解説

鳥居峠(長野)【とりいとうげ】

長野県木曾郡,木曾川奈良井川の分水界をなす中山道奈良井〜藪原間の峠。標高1197m。峠に御嶽(おんたけ)山を拝する鳥居があった。9世紀の信濃美濃の国境論争の頃には開削されていたとされ,中世には木曾氏が防衛線として重視した。江戸初期には中山道筋の峠道となり,茶屋が三軒並んでいた。現在の中山道は標高1111mの地をトンネルで通じる。
→関連項目木曾谷

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