20世紀日本人名事典 「鳥居篤治郎」の解説
鳥居 篤治郎
トリイ トクジロウ
昭和期の教育者 日本盲人会連合副会長;京都ライトハウス創設者。
- 生年
- 明治27(1894)年8月12日
- 没年
- 昭和45(1970)年9月11日
- 出生地
- 京都府与謝郡三河内村
- 学歴〔年〕
- 京都市立盲啞院高等科卒
- 主な受賞名〔年〕
- 藍綬褒章,ヘレンケラー委員会賞,朝日賞,京都市名誉市民
- 経歴
- 3歳の時に熱病が原因で視力を失い、盲学校に進む。26歳の時に三重県の盲啞院盲部で初めて教壇に立ち、のち京都市立盲学校へ赴任。点字や心理学、ドイツ語などを教えた。一方、昭和12年京都盲人協会の発足に携わり、同協会会長、京都ライトハウス理事長、日本盲人会連合副会長などのほか、点字図書館建設に奔走するなど、視覚障害者の社会参加に尽力。29年パリで開かれた世界盲人福祉協議会設立総会に日本代表として出席。盲人教育、職業指導に一生を捧げ、“盲人の父”と言われた。58年鳥居賞が創設される。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報