鳥屋比古神社(読み)とりやひこじんじや

日本歴史地名大系 「鳥屋比古神社」の解説

鳥屋比古神社
とりやひこじんじや

[現在地名]鳥屋町春木

旧西往来に沿った山麓に東面して鎮座する。社地は春木はるき末坂すえざか羽坂はざかの入会地。祭神は鳥屋比古神、相殿に大己貴命・埴安命・句句廼遅命・加具土命・金山比古命・水波能売命を祀る。旧郷社。「延喜式」神名帳に載る能登郡の同名社に比定される。通称六所ろくしよの宮あるいは六所明神とよばれ、承応二年(一六五三)の「三州式内等旧社記」に一青ひとと庄内一〇村の惣社とある。当社の文化三年(一八〇六)由来書上帳によれば、鳥屋比古神が鹿島路の湖水(邑知潟)にすむ毒蛇を射殺して当地一帯を平定したと伝える。「鹿島郡誌」はこのとき蛇の屍を社地南端の丘陵に埋めたとする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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