日本歴史地名大系 「鳥崎」の解説
鳥崎
とりざき
近世から史料にみえる地名。鳥崎川河口部西岸にあたる。シャクシャインの戦に関連して「津軽一統志」の「松前より下国えの道積」に「大野村より五里半 とちさきの川迄 野山坂草木」、「とちさきより五里半 のたい村迄」として「家数四つ五つ 渡辺砂浜 川有」とみえ、「松前より下狄地所付」に「とち崎 狄おとなアイツライ持分家四、五軒」と記される。享保十二年所附には「一 志か辺(中略)とち崎」とみえる。「鳥井崎」(宝暦八年成立「津軽紀聞」)、「鳥井が崎とてアヰノの家あり、(中略)森の中に八船豊受姫の祠あれば、鶏栖あまた立かさねて、是を埼の名におへり」(蝦夷迺天布利)とも、「鬼ウシヘツト云アリ、シヤモハ鳥サキ川ト云」(木村「蝦夷日記」寛政一〇年五月二七日条)、「夫ヨリ行テ又川有、大板壱枚、長サ六間余有、ヲニウシト云川也。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報