鳥沼(読み)とりはみぬま

日本歴史地名大系 「鳥沼」の解説


とりはみぬま

横芝町鳥喰上・鳥喰下・鳥喰新田・横芝、松尾まつお猿尾さるお五反田ごたんだ本柏もとがしわの砂洲湿地帯にあった沼。現在は埋立てられている。面積は二九万五千三八〇坪で周辺の水田およそ二九〇町歩を灌漑していた。そこに産する葦・藺からは蓆が織られ、特産の根引蓆と称された(千葉県誌)。寛永二一年(一六四四)本柏・鳥喰両村の地先の沼地は用水堰となり、延宝二年(一六七四)鳥喰村の沼地が一部新田に開かれた(元禄一三年「関之覚」押尾家文書)。この両村と横芝村栗山くりやま村は水元四村とよばれ、屋形やかた北清水きたしみず新堀につぽり三島みしま中里なかざと木刀きがたな下武射しもむざ野中のなか(現松尾町)の水下八村と水論が繰返された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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