鳥羽井新田村(読み)とばいしんでんむら

日本歴史地名大系 「鳥羽井新田村」の解説

鳥羽井新田村
とばいしんでんむら

[現在地名]川島町鳥羽井新田

鳥羽井村の東にある。寛永一六年(一六三九)から川越藩によって開発され、慶安元年(一六四八)検地を受けて分村、成立した新田村で、鳥羽井村の未開地を開いたため、同村とは耕地が錯綜している。近世には小見野おみの一〇ヵ村の一。戸羽井新田とも記した。寛文四年(一六六四)の河越領郷村高帳では戸羽井新田とみえ、高三五石余、反別は田五町三反余・畑一町余。ほかに開発地高二三〇石余(田三四町八反余・畑六町六反余)があった。元禄郷帳では高二一八石余。成立以来、川越藩領であったが、その後一時山形藩領となり(「風土記稿」など)、のち再び川越藩領となった(弘化二年「大囲堤御普請願」鈴木家文書など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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