鳶頭百足(読み)とびずむかで

精選版 日本国語大辞典 「鳶頭百足」の意味・読み・例文・類語

とびず‐むかで とびヅ‥【鳶頭百足】

〘名〙 ムカデ綱オオムカデ目オオムカデ科の大形の節足動物。体長一〇~一四センチメートルに達し、日本産のムカデ類では最も大きい。頭と第一背板が赤みを帯び、他は暗緑色。朽ち木の中や切り株の樹皮下にひそみ、人を咬(か)むこともあり、咬まれると激しい痛みを感じ、時にはリンパ腺炎症を起こしたり、発熱することもあるが、人命にかかわることはまずない。昔は乾燥して強壮剤とし、油漬けにして切り傷の薬とした。本州四国九州から東南アジアに分布する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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