鴫蛤(読み)しぎはまぐり

精選版 日本国語大辞典 「鴫蛤」の意味・読み・例文・類語

しぎ‐はまぐり【鴫蛤】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 鴫と蛤が争っているうちに、両者とも漁夫に捕えられたという話から ) 利を争って、第三者に予期しない利を占められることをいう。漁夫の利。「鷸蚌(いつぼう)争い」を鴫と蛤の争いとして描いた浄瑠璃国性爺合戦」から出た語。
  3. ( 鴫の嘴を男、蛤の貝を女にみたてて ) 男女密会などをいう。
    1. [初出の実例]「相店に鴫蛤のもめが出来」(出典:雑俳・口よせ草(1736))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android